イベント報告

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「PERSEUキックオフセミナー」を開催しました

本プログラムの内容を学内および関係者に周知する目的で、PERSEUS キックオフセミナーを開催しました。

日 時 2018年11月12日(月) 13:30-17:50
会 場 中百舌鳥キャンパス サイエンスホール
参加者数 88名(学生:43名,教職員44名,一般:1名)

辻洋大阪府立大学学長をはじめ、大阪府立大学の教職員、小型宇宙機システム研究センターの学生など、80名あまり参加頂きました。また、大阪市立大学 荒川 哲夫学長にもご参加いただきました。

セミナーでは、高度人材育成センター長 松井 利之教授による開会挨拶の後、共同参画機関の代表である(株)レヴィ代表取締役 南部 陽介氏より、宇宙開発において「データ利用」が重要になってきている状況の説明とそれを念頭においた超小型衛星の開発においてはアントレプレナーシップが重要になってくることを、もう一社の共同参画機関の代表である(株)インディージャパン代表取締役 津嶋 辰郎氏には、起業家が宇宙をターゲットとしている現状と今後の動向について講演しました。その後、本プログラムの代表である小木曽 望教授(工学研究科 航空宇宙工学分野)がプログラムの目的と概要、そして達成目標について説明いたしました。

そして、本学の小型宇宙機システム研究センターで室蘭工業大学宇宙航空機システム研究センターと共同研究・開発をしている2Uサイズ(約10cm×10cm×20cm)の超小型衛星「ひろがり」の紹介があり、この超小型衛星全体を取りまとめている大阪府立大学からはプロジェクトマネージャーを務める学生の飯田 輝澄さん(工学研究科大学院前期課程1年)による全体説明、「ひろがり」の名前の由来となる展開構造物ミッション部の研究開発を進める室蘭工業大学からは勝又 暢久助教(室蘭工業大学 宇宙航空機システム研究センター)より、展開構造の展開方法およびその形状計測ミッションについて説明がありました。また、会場には、「ひろがり」を説明するパネルとともに、エンジニアリングモデルである模型も展示し、参加者に超小型衛星を実感していただくことができました。

特別講演では、樋口 健教授(室蘭工業大学 航空宇宙機システム研究センター )に、JAXA宇宙科学研究所所属し時代に関わられたいくつかのプロジェクトとして、月表面に突き刺さるペネトレータという硬い構造や、ソーラーセイルとして20m×20mで厚さ7μmの薄い膜である柔らかい構造における開発経験をご講演頂きました。実際の宇宙開発経験は、たいへん興味深い内容でありました。

セミナーの最後には、藤村 紀文教授(工学研究科 電子物理工学分野)による閉会挨拶として、本プログラムを大学内を横断する領域で発展させていきたいという目標を、再度、強調するとともに、プログラムへの支援をお願いいたしました。

セミナー終了後、会場を変えて開催した意見交換会には40名あまりの参加があり、意見交換を通して、教職員や学生が本プログラムに興味を持ってもらえたことを実感できました。特に、プログラムで試行する講義科目や演習科目に参加したいと興味をもってくれる大学院生の意見もあった。また、プログラムの遂行を支えていただく教育推進課、研究推進課との意見交換をすることで、プログラムを遂行する側にとっても「キックオフ」の役割を果たすことができました。

  

「挨拶」 辻 洋 学長                「開会の挨拶」 松井 利之 教授

 

 

「本プログラムの背景と目的 ―誰もが宇宙を利用できる時代を生きるために―」

株式会社レヴィ Co-founder&CEO 南部 陽介氏

 

 

「宇宙は今、起業家が目指す最大のフロンティア」

株式会社インディージャパン 代表取締役マネージングディレクター  津嶋 辰郎氏

 

 

「プログラム概要説明」      工学研究科 小木曽 望 教授

 

  

「『ひろがり』開発概要」  工学研究科大学院 前期課程 1年 飯田 輝澄さん

 

 

「『ひろがり』ミッション部」

  室蘭工業大学 航空宇宙機システム研究センター 勝又 暢久 助教

 

  

パネル展示の様子                超小型衛星「ひろがり」の構造モデル

 

 

特別講演

「宇宙構造物における硬い構造と軟らかい構造~学術研究とプロジェクト開発研究との狭間で~」

  室蘭工業大学 航空宇宙機システム研究センター 樋口 健 教授

 

  

「閉会挨拶」工学研究科 藤村 紀文  教授   セミナーの様子

 

 

 

 

  

意見交換会の様子