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Startup weekend OSAKA space参加学生レポート報告~その4~

2020年2月21日~23日に開催されました「Startup weekend OSAKA space」に参加した学生が、参加についてのレポートを書いてくれました。(その4)


○工学域 機械系学類 1年  水戸 拓朗さん

Startup Weekend Osaka Spaceに参加した感想

 先日、私はStartupWeekendというイベントに参加した。StartupWeekendとは、数日間をかけてスタートアップ、即ち起業やビジネスの構築を実際に体験することを目的としたイベントで、参加者はいくつかのチームに分かれ、与えられたテーマに関連した新しいビジネスについて考えた。私がこのイベントへの参加を決めた最大の理由は、大学生になり、何か新しいことを体験したい、今しかできないことを体験したいという思いがあったからだ。また、このイベントが起業を体験するものであり、今回のテーマが『宇宙』であったことも理由の一つだ。私は、幼いころから宇宙に興味があり、将来衛星開発などに関われるように勉強中である。更に、起業や経済といった、今まで触れてこなかった分野にも興味がある。このように、私の興味のある2つの分野を足し合わせたこのイベントは、私にとって大変魅了的だった。

今回、私は『宙の巣作り』という5人のグループで、宇宙ハウスの不動産仲介業というビジネスモデルを構案した。このビジネスは、今後宇宙で生活する人々が増えた際、彼らに宇宙空間に適した家、インテリアを提供することを目的とし、最終的に宇宙宅建協会を設立、事業の寡占化を目標として計画したものである。宇宙ビジネスと考えると、一般的には人工衛星事業や宇宙旅行といった現在話題となっている事業が頭に浮かぶと思う。しかし、このビジネスは、今はまだ誰も目を向けていない宇宙における不動産に焦点を当てており、新しいビジネスとしは興味深いアイディアであったため、私はこのビジネスを選んだ。

このビジネスを成立させるにあたって、メンバー全員で様々な調査、話し合いを行ったが、その際、一番驚嘆したのが、社会人の方々の凄さである。このイベントは3日間あり、その内2日間でビジネスを考えたのだが、1日目、私は話し合いを聴き、理解するので精いっぱいで、自分から発言することすら難しかった。学生の私にとってあまり身近でない不動産をメインとしたことも理由の一つであるが、何より社会人の方の知識、経験、考え方に圧倒され、彼らについていくだけで大変であった。またそれぞれが異なった得意分野、視点を持っていらっしゃり、あっという間にビジネスが具体的になっていった。私も多様な情報の調査という面では貢献できたと思うが、話し合で自分の考えをあまり発言することができず、悔しい1日となった。これではいけないと気を引き締めて挑んだ2日目、自分から積極的に話に喰いついていくことで、ようやく話しに参加できることができた。もっとも、リーダーをはじめとしたメンバーの気配りやアドバイスがあったからこそできたのだと思う。社会人の方々ともに活動できたことは、私にとって非常に意義のあるものとなった。自分の知識、経験の少なさを思い知ることにもなったが、社会人の方々の凄さを知り、彼らの様になるにはどうすればいいか、何を学べばいいかを考えるきっかけとなった。また、それを実践しようというモチベーションにもなった。

他にも、私はこのイベントから多くのことを得ることができた。例えば、ビジネスを創るということは甘くはないのだと学んだ。私は将来何かビジネスをできたらいいな、とぼんやりと考えることはあったが、ビジネスを成立させるには金銭だけでなく多くのことを考える必要があり、簡単なものではないと思い知らされた。また、積極性の重要さを改めて感じた。話し合い等に参加することはもちろんのこと、私は今回のイベントに積極的に参加したことで様々な人と関わることができ、彼らから多くの話を聞くことができた。参加されていた方の多くが社会人であり、彼らに積極的に話しかけ、体験談やアドバイス等の話をしていただいた。それらの話は大変興味深く、刺激になった。特に最後のパーティーでは、本来お会いすることのできないような方々と話をすることができ、貴重な経験がとなった。自分から積極的に何かをすれば、多くのことを得られるし、経験できると実感した。

短い期間ではあったが、StartupWeekendの3日間は私とって非常に濃いものとなった。多くのことを得ることができ、良い経験になっただけでなく、本当に良い思い出となった。光栄なことに、私たちのビジネスプランが優勝することとなり、それが決まった時は大変嬉しかった。今回得ることができたことは、私のこれから生活に活かしていきたいし、そのために、今回学んだことを糧に今後も精進していきたい。この経験ができたのは、チームメンバーをはじめ、多くの方の支えや助けがあったからこそだと思う。このイベントに関わっていただいた皆さんに感謝したい。また、次回同じようなイベントがあれば積極的に参加したいし、今度は私がメンバーを引っ張っていけるように努めたい。

最後に、今の自分に変化をもたらしたい、新しく何かを学びたいと考えている人がいれば、StartupWeekendに是非参加して欲しい。何か新しい発見や経験を得られるはずだ。