2020年3月17日開催

category

2019年度 Zoom講演会を開催しました

2019年度 PERSEUS Zoom講演会開催報告

当初、宇宙ベンチャ―企業の方に講演をして頂く予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止により、対面での講演会ができなくなり、今回は急遽、共同参画機関である株式会社レヴィの南部陽介氏に、当プログラムで実施した海外調査に関する報告をZoomを使って講演することといたしました。

 

日 時 2020年3月17日(火) 15:00~16:30
参加者数 学生18名(B1 2名,B2 3名,B3 4名,B4 2名, M1 3名,M2 3名, D2 1名)

 

講演では、「アジア圏における宇宙ビジネス動向調査」を講演してもらいました。シンガポールに海外調査に行かれた際の「Global Space and Technology Convention(GSTC)」の報告を中心に、シンガポールの都市設計や以前ご講演いただいたシンガポール国立大学の末田航氏訪問なども報告があり、宇宙ビジネスに対するシンガポール政府の取組についても興味を持った学生が多かったです。

 

事後アンケート

シンガポールの宇宙ビジネスで興味のあった点はなんですか? 資料も見直して回答ください。

Chipsafer の家畜にチップを付けて衛星を使って異常行動を検知するシステムについて。
都市部に住んでいる者としては、家畜に関して考える事自体少ないので、宇宙関連のスタートアップをする場合でも広い視野でアイデアを練る必要があるなと感じました。
各社の衛星の空間分解能が30cm であったこと。この精度の画像を短時間で売買できるサービスが確立すれば、今までとは生活ががらりと変わると感じたから。
Singapore Space Challenge の実施により,宇宙に関する分野のすそ野を若い人々に対しても広げていく点
もはや衛星単体ではなく,ほかの何かに衛星による利点を+α することでビジネス化しているのが現在の宇宙ビジネスの流れだという点
災害対策、災害対応などのアプリケーションに衛星が使われているというものに私は興味を持ちました。なぜなら、今まで私は人工衛星だけで完結したシステムばかりを考えていたのですが、衛星単体だけでなく地上のシステムも使っているということに興味を持ちました。
通信の保護のためブロックチェーンの活用が提案されているという点
シンガポールは地理的にアジア,特にASEAN 諸国の中心に位置するが,そのことを生かしてアジアの宇宙産業を活性化させていこうとする姿勢が興味深かった.また,シンガポールでは市場が小さいにも関わらず航空宇宙産業を成長分野と認め,国が集中投資を行っているという点が日本と異なり,素晴らしいと感じた.
航空宇宙産業を将来性のあるテーマと認識して集中投資を行い,ASEAN を中心とした大規模なマーケットを狙っているという点.
NAMIC (National Additive Manufacturing Innovation Cluster)
シンガポールがアジア圏での宇宙ビジネスのハブになりつつあること
この前の金岡さんの講演でも触れていたり, また藤原さんの講演で彼がイスラエルでそれ関連の事業を進めているなどあったように, 今回の講演でもセキュリティ技術の開発が挙がっており,やはりセキュリティ関連のビジネスが盛り上がっているなと感じた. これから先, 宇宙環境が日常と密に関わってくると, プライバシーの保護がより一層重要になってきて需要が必ず高まるので, 興味が非常にある.
自国内での市場や技術開発よりも、外資系企業の誘致に重きを置いて、宇宙産業のハブ国家となるような政策、取り組みをしていた点。
シンガポール国立大学のインキュベート施設
NAMIC (National Additive Manufacturing Innovation Cluster)
3D プリンタで衛星を作ることが出来るようになる未来なんて想像したこともなかった。現状では、様々な問題はあるであろうが、そのような未来も思い描き、開発を行なっている点に魅力を感じた。
サイバーセキュリティ
衛星機の製造に3D プリンタが考えられている点
人工衛星を用いて分解能30cm の画像が取得できる