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SSSRC年末報告会 開催しました

2019年12月28日(土)、サイエンスホールにて「SSSRC年末報告会」が開催されました。

SSSRC年末報告会

日  時 2019年12月28日(土) 13:10~17:00
会  場 大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス サイエンスホール
参加者数 学生:46名(M2:3名、M1:3名、B4:6名、B3:7名、B2:12名、B1:15名)、OB・OG:19名、教員:4名、関係者:5名

 

この報告会は、SSSRC学生主体で、例年SSSRC出身のOB・OGや開発にご協力していただいている先生方をお招きし、開発の進捗状況を報告しております。

今回も、今年度の活動報告(新入生教育、Cansat活動、大阪府立茨木工科高等学校との活動、ロケットプロジェクト、衛星プロジェクト、アウトリサーチ活動など)やOB・OGのとの交流がありました。

<Cansat活動の報告の様子>

<衛星プロジェクト報告の様子>

 

また、参加した学生が、報告会についてのレポートを書いてくれました。


○工学域 電気電子系学類 電気電子システム工学課程 三回生 植田凱斗さん

 

こんにちは。大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター3回生の植田です。

今回は、2019年12月28日に行われ、私が幹事として関わった「年末報告会」について、報告させていただきます。

小型宇宙機システム研究センター(以下SSSRC)では、例年、年末になるとSSSRC出身のOB・OGの方々、および開発にご協力していただいている先生方をお呼びし、開発の進捗状況を報告する場として、年末報告会を開催しています。さらに、数年前からは、大阪府立茨木工科高校の学生も参加しており、衛星、またはロケット開発に携わる幅広い世代の交流の場として重要な機会となっています。

年末報告会の当日の流れとしては、まず、SSSRCに参加した新入生に対する開発教育についての発表、次にロケットおよび衛星開発の進捗についての発表、およびアウトリーチ活動の発表、最後にOB・OGと学生によるトークセッションを行いました。

新入生教育に関する発表では、1回生がスムーズに開発に参加できるための教育プログラムを報告し、それを踏まえて実際に開発したCanSatを1回生に発表してもらいました。1回生は普段の大学の講義にはない、大勢の前での発表に緊張しているようでしたが、無事報告を終え、多少なりとも発表の自信につながったのではないかと思います。

次に、現在の開発状況の報告では、2020年打ち上げ予定の小型大学衛星「ひろがり」とロケットプロジェクト「CEES」の報告を行いました。やはり,OB・OGの皆さんは自分たちの卒業後の衛星開発などへの関心が高いようで、質問の時間では学生と開発関係の話でとても盛り上がり、先達としての助言を頂き、大変貴重な時間となりました。

トークセッションでは、開発において大切なことは何かというテーマで話し合い、学生が現在の開発環境の中で感じたことや、OB・OGが勤務している会社で痛感したことなど、様々な視点から意見を出し合い、非常に充実したセッションになりました。トークセッション後に、議論で得られた結論を発表しあったのですが、その中で意見が多かったのは、縦のつながりの大切さです。現在のSSSRCでは、昼休憩に「ランチミーティング」と称して、2回生以上が時間をともにするという試みがなされていますが、OB・OGの方からは非常に良い取り組みだとほめられました。確かに、「ランチミーティング」によって、先輩・後輩の敷居が低くなり、開発においても、相談がしやすくなった実感もあるので、これからもこの取り組みを続けようと思いました。

最後に、年末報告会を終えて、私自身は幹事を担当したこともあり、無事終了することができてほっとしています。また、年末の忙しい中にも関わらず、たくさんの先輩方が報告会に参加してくださり、改めてSSSRCが多くの先達の努力の上に成り立っていることを実感しました。年に一度のイベントではありますが、開発という共通の話題もあり、学生も社会人も分け隔てなく、話し合うことができる年末報告会はSSSRCの活動の中でも非常に大切なものである実感し、次回は衛星の開発が終了したと胸を張って言えるように、これからの開発を頑張っていこうと思いました。